マリンアクアリウムの魅力を届けたい

アドバイザー プロフィール 金木 和仙
1956年・東京都生まれ。若くして米国カリフォルニア州にて遊学後、家業である建具店で働いていたが、趣味が高じて30代でマリンアクアリウム事業を開始。小売店を経て、日本では数少ない「海水魚専門の問屋」を起業。いわゆる"激レア種"の販売実績を多数持つ、業界では名の知れたマイスターである。海をこよなく愛する65歳で、趣味はサーフィン。

―マリンアクアリウムに興味を持ったきっかけを教えてください

金木:かれこれ40年ほど前、知り合ったHさん宅にあった海水魚水槽の綺麗さに衝撃を受けたのがきっかけです。1200の水槽にサンゴや無脊椎動物(インバートブレイツ)と900の水槽に海水魚が飼育されていたのですが、あの時の感動は今も鮮明に覚えています。 千葉の磯で息子と一緒に採集したハゼやオヤビッチャ飼育からスタートして、本格的な設備を購入したのは上部フィルターの900の水槽セットが初めてでした。

―飼育のノウハウはどのように学ばれたのでしょうか?

金木:インターネットなどない時代、当時は専門雑誌が貴重な情報源でした。ただ、実際に「理論と実践」には大きな違いがあります。なけなしのお小遣いをはたいて買った魚が、数日で死んでしまう事なんて何回もあったし、そりゃあ悔しくて悔しくて、、、笑 試行錯誤の連続だったし、その原動力は「長期飼育できるようになりたい!」という"思い"でしたね。


―そして「趣味を生業に」にされるわけですが、建具屋さんからアクアリウム業界への転身というのは異色ですよね?失礼ながら、かなりファンキーな決断というか、、、

金木:ファンキー!!そうかもしれないね。妻子を持つ身でありながらリスキーな選択をしたものだ、と我ながら呆れますよ。でもね、「もっと綺麗なサンゴを入れてみたい!」「誰も見たことのないような珍しい魚を飼育してみたい!」という思いは大きくなるばかりで、その願望を叶えるためには自分自身が仕入元になるしかなかったの。今だから言えるけど、採算だの勝算を考えたことなんてなかったです。ひとえに情熱の賜物、、、もとい単なるワガママかな笑

―長らく業界の最前線で活躍された金木さんが、「アクアラボ」のようなネット通販にどんな事を期待されているのでしょうか?

金木:何よりも、若い人たちに興味を持ってもらいたいよね!海水魚の世界って閉鎖的だった気がします。自分の反省も込めてね。言葉は悪いんだけど、「金持ちの道楽」的なイメージというか、、、SDGsのような時代の流れもあるけど、メダカやグッピーみたいに気軽に飼育を楽しめて、海水魚ならではの美しさを愛でるきっかけづくりをして欲しいな。

―「アドバイザー」という肩書ですが、具体的にどんな役割なのでしょうか?

金木:まずは、商品の目利きです。私たちが取り扱っているのは生体ですから、海外から良い状態で輸入するというのは生易しい事じゃない。輸出する側とのコミュニケーション、飼育設備の指導、梱包の工夫など仕入に関するアドバイスを行います。 そして、技術指導です。「アクアラボ」を運営している会社はIT系なので、飼育に関する技術をお伝えしています。特に餌付けや、病気対策には細心の注意を払っています。


―最後に、「アクアラボ」ユーザーさんに一言お願いします!

金木:「アクアラボ」には、かつての自分が「こんなお店があったら最高だ!」と思えるようなショップになってほしくてアドバイザーを引き受けました。40年間培ってきた私のノウハウを全て注ぎ込みますので、一人でもたくさんの方に"マリンアクアリウムの魅力"をお届けできれば幸いです。

―いち初心者アクアリストとして、期待しています。ありがとうございました。

金木:お任せください笑 ありがとうございました。