バディングサンゴとは?
これは、野生するサンゴを小さく小分けにして、人間の手によって再び自然環境化で発育させてから再び採集したサンゴのことを指します。自然の海でサンゴの苗木を植えるようなものです。
バディングサンゴの特徴
(1)野生個体と同等のクオリティー
人間の手によって作為的に成長させたものとはいえ、養殖とは異なり発育環境はあくまで自然環境です。したがって、色などのクオリティーは野生個体と同等です。また、輸入される個体の生命状態が安定しているのも特徴です。
(2)安定した在庫
ご存知の方も多いかと思いますが、サンゴは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約、CITES)で輸入量が制限された生物です。輸出する側も輸入する側も、実は皆さんが想像する以上に煩雑な行政への申請手続きを経て、野生のサンゴは皆さんの水槽で飼育されているのです。サンゴを輸出しているのは今やインドネシア位ですが、そのインドネシアでさえも近年では輸出量を急激に減らしているという現状です。「近い将来、インドネシアも全面輸出禁止になるだろう」というのが定説になっている程、事態は切迫しています。もちろんバディングサンゴもこの条約に該当しますが、野生のサンゴに比べてはるかに供給は安定しています。
(3)環境への配慮
前述のワシントン条約によって、野生個体の希少価値が急激に高まっているのも事実です。しかしながら、環境保護の観点においてバディングサンゴのような知恵と手間をかけたものを商用・鑑賞用に完全に移行させていく動きを当店は積極的に支持しています。それは決してモラルの問題だけではなく、今後も商いをしていく上で必要な姿勢と捉えているからです。「エゴからエコへ」の精神を培うことで、心置きなくサンゴ飼育を楽しんでいただくためには必須アイテムといえるでしょう。
スタッフが現地で採集に参加!直接買い付けならではの品質
バディングサンゴとはいえ、色や形は千差万別。わが国の品質ニーズを、輸出国の人間が100%理解するというのは難しいものです。その問題を解決するための唯一の方法が、「直接買い付け」という方法なのですが、当店では専属のスタッフをインドネシアのバリ島に常駐させています。これにより、色や大きさの個体判別を行うことで、よりお客さまに満足いただける個体の選別を可能にしています。また、単に商品選別だけでななく採集にも参加しており、仕入力には絶対的な自信を持っています。